アCNAME レコードは,他の DNS サーバのキャッシュ領域に情報を残す許可時間や,ゾーン情報の更新をチェックする間隔などを指定するレコードである。
イMX レコードは,電子メールの送り先となるサーバの IP アドレスを指定するレコードである。
ウNS レコードは,そのゾーン自身や下位ドメインに関する DNS サーバのホスト名を指定するレコードである。正解
エPTR レコードは,名前に対応する IP アドレスを指定するレコードである。
正解 ウ
解説
NS レコードは,そのゾーンについて権威を持つ DNS サーバのホスト名を指定するレコードである。ゾーン自身の DNS サーバを示すほか,親ゾーンに置いて下位ドメインの DNS サーバを示すことで,問合せを下位ドメインへ委任する。ウが適切である。
アのキャッシュに情報を残す時間やゾーン情報の更新をチェックする間隔などを指定するのは SOA レコードで,CNAME レコードは別名に対する正式名を指定する。イの MX レコードが指定するのはメールサーバの IP アドレスではなくホスト名(と優先度)である。エの名前に対応する IP アドレスを指定するのは A レコードや AAAA レコードで,PTR レコードは逆に IP アドレスに対応する名前を指定する。
IP ネットワークにおいて,クライアントの設定を変えることなくデフォルトゲートウェイの障害を回避するために用いられるプロトコルはどれか。
アRARP
イRSTP
ウRTSP
エVRRP正解
正解 エ
解説
VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)は,複数のルータで一つの仮想ルータを構成し,仮想 IP アドレスと仮想 MAC アドレスを共有する。通常はマスタのルータが転送を担い,マスタが故障するとバックアップのルータが引き継ぐ。クライアントはデフォルトゲートウェイとして仮想 IP アドレスを設定しておけばよいので,設定を変えずに障害を回避できる。エが該当する。
アの RARP は MAC アドレスから IP アドレスを求めるプロトコル,イの RSTP はスパニングツリーの収束を速くしたレイヤ 2 のループ防止プロトコル,ウの RTSP は音声や動画のストリーミングの再生・停止などを制御するプロトコルである。
出典:平成27年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問12(表記を一部改変)
問13
ネットワークに接続されているホストの IP アドレスが 212.62.31.90 で,サブネットマスクが 255.255.255.224 のとき,ホストアドレスはどれか。
R 値は,ITU-T G.107 の E モデルで定義される音声品質の指標で,ノイズ,エコー,遅延,パケット損失などの伝送品質を表すパラメータから計算によって算出する(0~100 の値をとり,大きいほど品質が良い)。イが該当する。
アの MOS 値は,実際に人が音声を聞いて 5 段階で評価した結果を平均した主観評価の指標である。ウのジッタはパケットの到着間隔の揺らぎ,エのパケット損失率は失われたパケットの割合であり,いずれも R 値を算出する要素の一部で,それ自体が総合的な指標ではない。
出典:平成27年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問15(表記を一部改変)
問16
送信者 A が,受信者 B と共有している鍵を用いて,メッセージからメッセージ認証符号を生成し,そのメッセージ認証符号とメッセージを受信者 B に送信する。このとき,メッセージとメッセージ認証符号を用いて,受信者 B ができることはどれか。
ア通信路上でのメッセージの伝送誤りを訂正できる。
イ通信路上でのメッセージの複製の有無を検知できる。
ウメッセージの改ざんがないことを判定できる。正解
エメッセージの盗聴の有無を検知できる。
正解 ウ
解説
メッセージ認証符号(MAC)は,送信者と受信者が共有する鍵とメッセージから計算する値である。受信者 B は,受け取ったメッセージから同じ鍵で MAC を計算し,受け取った MAC と一致するかを確かめる。一致すれば,メッセージが途中で改ざんされておらず,鍵を共有する相手が作ったものであることが分かる。ウが該当する。
アの伝送誤りの訂正は誤り訂正符号(ハミング符号など)で行うもので,MAC は誤りを検出はできても訂正はできない。イの複製(再送攻撃)の検知には,MAC の計算対象にシーケンス番号やタイムスタンプを含めるなどの仕組みが別に必要である。エの盗聴は MAC では検知できず,内容を守るには暗号化が必要である。
出典:平成27年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問16(表記を一部改変)
問17
無線 LAN における WPA2 の特徴はどれか。
アAH と ESP の機能によって認証と暗号化を実現する。
イ暗号化アルゴリズムに AES を採用した CCMP(Counter-mode with CBC-MAC Protocol)を使用する。正解
アDMZ 上の公開用 Web サーバとしてリバースプロキシサーバを設置し,その参照先の Web サーバを,外部からアクセスできない別の DMZ に移設することによって,外部の PC との通信におけるインターネット上での盗聴を防ぐ。
イDMZ 上の公開用 Web サーバとしてリバースプロキシサーバを設置し,その参照先の Web サーバを,外部からアクセスできない別の DMZ に移設することによって,外部から直接 Web サーバのコンテンツが改ざんされることを防ぐ。正解
ウ社内 PC からインターネット上の Web サーバにアクセスするときの中継サーバとしてプロキシサーバを DMZ に設置することによって,参照先の Web サーバと社内 PC 間の通信におけるインターネット上での盗聴を防ぐ。
エ社内 PC からインターネット上の Web サーバにアクセスするときの中継サーバとしてプロキシサーバを DMZ に設置することによって,参照するコンテンツのインターネット上での改ざんを防ぐ。
正解 イ
解説
リバースプロキシサーバを DMZ の公開用 Web サーバとし,本来の Web サーバを外部からアクセスできない別の DMZ に移すと,外部からの要求は全てリバースプロキシサーバで受けて中継されるので,外部から Web サーバへ直接アクセスしてコンテンツを改ざんすることを防げる。イの効果が最も高い。
アは,リバースプロキシサーバを置いても外部の PC とリバースプロキシサーバの間の通信は暗号化されないので,インターネット上での盗聴は防げない。ウとエの社内 PC 向けのプロキシサーバも,インターネット上の Web サーバとプロキシサーバの間の通信をそのまま中継するだけなので,インターネット上での盗聴や改ざんは防げない。盗聴や改ざんを防ぐには TLS などによる暗号化が必要である。
Web アプリケーションの脆弱性を悪用する攻撃手法のうち,Web ページ上で入力した文字列が Perl の system 関数や PHP の exec 関数などに渡されることを利用し,不正にシェルスクリプトや実行形式のファイルを実行させるものは,どれに分類されるか。
アHTTP ヘッダインジェクション
イOS コマンドインジェクション正解
ウクロスサイトリクエストフォージェリ
エセッションハイジャック
正解 イ
解説
OS コマンドインジェクションは,Web アプリケーションが Perl の system 関数や PHP の exec 関数などで外部プログラムを呼び出すときに,入力データに OS のコマンドを紛れ込ませ,不正にシェルスクリプトや実行形式のファイルを実行させる攻撃である。イに分類される。
アの HTTP ヘッダインジェクションは,入力データに改行コードを含めて HTTP レスポンスヘッダに不正なヘッダや本文を挿入する攻撃。ウのクロスサイトリクエストフォージェリは,利用者に意図しないリクエストを Web サイトに送らせる攻撃。エのセッションハイジャックは,セッション ID を盗むなどしてセッションを乗っ取る攻撃である。
出典:平成27年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(表記を一部改変)
問21
TLS に関する記述のうち,適切なものはどれか。
アTLS で使用する Web サーバのディジタル証明書には IP アドレスの組込みが必須なので,Web サーバの IP アドレスを変更する場合は,ディジタル証明書を再度取得する必要がある。
イTLS で使用する個人認証用のディジタル証明書は,IC カードなどに格納できるので,格納場所を特定の PC に限定する必要はない。正解
ウTLS は Web サーバを経由した特定の利用者間の通信のために開発されたプロトコルであり,Web サーバ提供者への事前の利用者登録が不可欠である。
エ日本国内では,TLS で使用する共通鍵の長さは,128 ビット未満に制限されている。
正解 イ
解説
SSL のクライアント認証に使う個人認証用のディジタル証明書と秘密鍵は,IC カードなどの持ち運べる媒体に格納できるので,特定の PC に保存しておく必要はない。イが適切である。
アは誤りで,サーバ証明書にはサーバの FQDN(コモンネーム)を記載し,IP アドレスを変更しても FQDN が同じなら再取得は不要である。ウは誤りで,SSL は Web ブラウザと Web サーバの間の通信を暗号化するためのプロトコルで,利用者登録を前提としていない。エは誤りで,日本国内で共通鍵の長さが 128 ビット未満に制限されているという規制はない。
SOA では,業務の機能を独立したサービスとして部品化し,それらを組み合わせてシステムを構築する。サービス間の関係を疎結合にしておけば,業務が変化したときに,サービスを入れ替えたり組み合わせを変えたりして柔軟に対応できる。ウが適切である。
アのステートフルなインタフェースは,サービスが利用者の状態を保持するためにサービス間の結び付きが強くなり,再利用や拡張がしにくくなるので,SOA ではステートレスにするのが一般的である。イのサービスの命名は業務上の役割が分かるようにするのが望ましく,業務からの独立性の確保とは関係がない。エの SOA はサービスの再利用を前提とした考え方である。