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ディジタル署名(デジタル署名)

ディジタル署名は,電子文書が途中で書き換えられていないことと, 確かにその人が作ったことを,受け取った側が確かめられるようにする仕組みです。 公開鍵暗号を使います。「どちらの鍵で作り,どちらの鍵で確かめるか」が,いちばんよく問われるところです。

ひとことで

署名を付けて確かめるまでの流れは次のとおりです。

  1. 送信者は,文書のハッシュ値(メッセージダイジェスト)を求める
  2. 送信者は,そのハッシュ値を自分の秘密鍵で変換して署名を作り,文書に付けて送る
  3. 受信者は,署名を送信者の公開鍵で元に戻し,受け取った文書から自分で求めたハッシュ値と比べる
  4. 一致すれば,文書は書き換えられておらず,署名は送信者の秘密鍵で作られたと分かる

秘密鍵は送信者しか持っていないので,署名を作れるのは送信者だけです。 そのため,送信者があとから「自分は送っていない」と言い逃れることもできなくなります(否認防止)。

暗号化と鍵の使い方が逆なので,取り違えに注意します。

作る(変換する)鍵戻す(確かめる)鍵
ディジタル署名送信者の秘密鍵送信者の公開鍵
公開鍵暗号による暗号化受信者の公開鍵受信者の秘密鍵

署名でできないこと

試験での問われ方

当サイトが収録している午前の問題のうち,ディジタル署名(デジタル署名)という語が出てくるのは92問です。 半分あまりが情報処理安全確保支援士の午前Ⅱで,残りは午前Ⅰとほかの区分の午前Ⅱに散らばっています。

署名そのものを問う問題(23問)は,次の型に分かれます。

残りは,関連する技術の問題の中に署名が出てくるものです。 ディジタル証明書や PKI(RA・VA の役割など)で14問,DNSSEC で13問(DNS の応答に署名を付けて,応答が改ざんされていないことを確かめる), 電子メールの送信ドメイン認証などで17問(DKIM はメールサーバが署名する), DNS を使った攻撃の対策で7問,共通鍵と公開鍵の違いで6問,テンペスト攻撃(誤りの選択肢)で6問,SAML・SSH・FIDO で6問です。 署名が「改ざんの検出と,作成者の確認」のための技術だと分かっていれば,多くの選択肢を絞れます。

出題された過去問(92問)

リンク先の年度ページで,問題と解説を読めます。

午前Ⅰ(高度試験 共通)(13問)
  • 令和7年度 秋期 問13デジタル署名が付与されたソフトウェアをインストールするときに,そのソフトウェアの発行元を確認する…
  • 令和7年度 秋期 問15電子メールの送信時に,送信側メールサーバでデジタル署名を電子メールヘッダーに付与し,受信側メール…
  • 令和5年度 秋期 問15DKIM(DomainKeys Identified Mail)に関する記述のうち,適切なものは…
  • 令和5年度 春期 問14スパムメール対策として,サブミッションポート(ポート番号587)を導入する目的はどれか。
  • 令和2年度 10月 問13送信者 A からの文書ファイルと,その文書ファイルのディジタル署名を受信者 B が受信したとき,…
  • 令和2年度 10月 問14暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
  • 平成29年度 秋期 問13暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
  • 平成26年度 春期 問15SSH の説明はどれか。
  • 平成25年度 秋期 問13ディジタル署名において,発信者がメッセージのハッシュ値からディジタル署名を生成するのに使う鍵はど…
  • 平成24年度 秋期 問14暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
  • 平成24年度 春期 問14ディジタル署名などに用いるハッシュ関数の特徴はどれか。
  • 平成23年度 秋期 問14ディジタル署名を生成するときに,発信者がメッセージのハッシュ値をディジタル署名に変換するのに使う…
  • 平成21年度 秋期 問14公開鍵暗号方式を用いて送信者が文書にディジタル署名を行う場合,文書が間違いなく送信者のものである…
情報処理安全確保支援士 午前Ⅱ(49問)
ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ(13問)
システムアーキテクト 午前Ⅱ(8問)
  • 令和7年度 春期 問19スパムメール対策として,サブミッションポート(ポート番号 587)を導入する目的はどれか。
  • 令和6年度 春期 問17デジタル署名のあるソフトウェアをインストールするときに,そのソフトウェアの発行元を確認するために…
  • 令和5年度 春期 問20送信者 A は,署名生成鍵 X を使って文書ファイルのデジタル署名を生成した。送信者 A から,…
  • 令和4年度 春期 問18暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
  • 令和3年度 春期 問20スパムメール対策として,サブミッションポート(ポート番号 587)を導入する目的はどれか。
  • 令和元年度 秋期 問23ディジタル署名のあるソフトウェアをインストールするときに,そのソフトウェアの開発元又は発行元を確…
  • 平成24年度 秋期 問25SSH の説明はどれか。
  • 平成22年度 秋期 問25ディジタル署名を利用する目的として,適切なものはどれか。
プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ(6問)
ITサービスマネージャ 午前Ⅱ(2問)
  • 令和6年度 春期 問15デジタル署名のあるソフトウェアをインストールするときに,そのソフトウェアの発行元を確認するために…
  • 平成22年度 秋期 問24暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ITストラテジスト 午前Ⅱ(1問)
  • 令和5年度 春期 問23送信者 A は,署名生成鍵 X を使って文書ファイルのデジタル署名を生成した。送信者 A から,…

関連する用語

送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)