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情報処理技術者試験とは

情報処理技術者試験は,独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する, IT に関わる知識と技能を測る国家試験です。 入門のITパスポート試験から,専門分野ごとの高度試験まで,難しさに応じて4つのレベルに分かれています。 このページでは試験全体の仕組みと,2026年度から変わる実施方式をまとめます。

4つのレベルと試験区分

試験区分は,求められる知識・技能の深さによってレベル1〜4に分かれます。 レベル4は,専門分野ごとの高度試験8区分と, 情報処理安全確保支援士試験です。

レベル試験区分(略号)
1ITパスポート試験(IP)
2情報セキュリティマネジメント試験(SG)
基本情報技術者試験(FE)
3応用情報技術者試験(AP)
4 高度試験:ITストラテジスト(ST),システムアーキテクト(SA), プロジェクトマネージャ(PM),ネットワークスペシャリスト(NW), データベーススペシャリスト(DB),エンベデッドシステムスペシャリスト(ES), ITサービスマネージャ(SM),システム監査技術者(AU)
情報処理安全確保支援士試験(SC)

情報処理安全確保支援士試験だけは性格が少し違い,合格したうえで登録すると 「情報処理安全確保支援士」という国家資格の保持者になれます。 ほかの区分は,合格そのものが資格になる国家試験です。

出典:IPA「試験区分一覧」

高度試験の科目の組み立て

高度試験は,どの区分を受けても同じ問題が出る午前Ⅰと, 区分ごとに専門の問題が出る午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4科目でできています。 2026年度からは呼び名が「科目A-1」のように変わりますが, 出題形式・出題数・試験時間は変わりません。

科目試験時間出題数・解答数
科目A-1(午前Ⅰ)50分30問
科目A-2(午前Ⅱ)40分25問
科目B-1(午後Ⅰ)90分3問出題・2問解答
科目B-2(午後Ⅱ)120分2問出題・1問解答

午前Ⅰ・午前Ⅱは四肢択一の多肢選択式,午後Ⅰは記述式です。 午後Ⅱは区分によって形が違います。 ITストラテジスト・システムアーキテクト・プロジェクトマネージャ・ITサービスマネージャ・ システム監査技術者は,自分の経験をもとに2時間で答案を書く論述式です。 ネットワークスペシャリスト・データベーススペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリストは, 長い事例を読んで設問に答える記述式です。

情報処理安全確保支援士試験は,令和5年度秋期から午後Ⅰ・午後Ⅱが1つの「午後」 (150分・4問出題・2問解答,記述式)にまとまりました。2026年度からの呼び名は「科目B」です。

合格の基準は,午前と記述式の午後が100点満点中60点以上, 論述式の午後Ⅱは A〜D の4段階の評価で A です。 高度試験は前の科目が基準に届かないと,その後の科目は採点されません。 午前Ⅰで落ちると,午後でどれだけ書けていても結果に結びつかないということです。

出典:IPA「応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験におけるCBT方式での実施について」, IPA「試験要綱・シラバスについて」

午前Ⅰには2年間の免除がある

応用情報技術者試験に合格するか,高度試験・情報処理安全確保支援士試験に合格する, またはそれらの午前Ⅰで基準点以上をとると,その後2年間は申請によって午前Ⅰが免除されます。 不合格でも午前Ⅰさえ通れば,次の2回は午前Ⅱからの勝負になります。

条件の細かいところは午前Ⅰ(高度試験 共通)の説明にまとめています。

2026年度から CBT 方式になります

これまで応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験は, 春期(4月)と秋期(10月)に全国一斉の筆記試験として実施されてきました。 2026年度(令和8年度)からはCBT 方式に移り, 決められた期間の中から,受験者が会場と日時を選んで受ける形になります。

これまで春期に実施していた区分は「前期試験」,秋期に実施していた区分は「後期試験」になり, 2026年度は次の日程が公表されています。午前(科目A)と午後(科目B)は別の期間に分かれ, 同じ日に続けて受ける形ではなくなります。

前期試験
(2026年)
後期試験
(2027年)
試験区分 ST・SA・NW・SM,SC PM・DB・ES・AU,SC
申込受付 10月6日〜
10月24日
1月27日〜
2月27日
科目A-1・A-2 10月17日〜
10月27日
2月20日〜
3月2日
科目B 11月11日〜
11月23日
3月16日〜
3月28日

情報処理安全確保支援士試験は前期・後期の両方で実施されます。 日程は変わることがあるので,申し込む前に必ず IPA の発表を確かめてください。

出典:IPA「令和8年度 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験の申込受付期間及び試験実施期間について」(2026年10月3日に確認)

どの区分を受けるか

高度試験は「その分野の第一線で仕事を任せられる人」を想定しています。 そのため,いまの仕事,またはこれから就きたい役割に近い区分を選ぶのが近道です。 午後の問題は実務の場面を題材にしているので,経験がある分野ほど事例が読みやすくなります。

こんな仕事をしているなら近い区分
経営の課題から IT 戦略や事業の企画を立てるITストラテジスト
システム全体の構成や要件を決めるシステムアーキテクト
開発プロジェクトを率いるプロジェクトマネージャ
ネットワークの設計・構築・運用ネットワークスペシャリスト
システムの運用やサービスの提供を管理するITサービスマネージャ
セキュリティ対策の企画・設計・運用情報処理安全確保支援士

迷っているなら,午前Ⅰから始めるのがおすすめです。 午前Ⅰはどの区分でも同じ問題なので,区分を決める前に解いた分も無駄になりません。 解きながら,自分が得意な分野と苦手な分野を見ていくと,向いている区分も見えてきます。

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