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BCP(事業継続計画・RTO・RPO)

BCP(Business Continuity Plan,事業継続計画)は,災害や大規模な障害で業務が止まったときに, あらかじめ決めた時間内に,決めたレベルまで事業を戻すための手順を文書にしたものです。 BCP を作り,訓練し,見直していく仕組み全体を BCM(事業継続マネジメント)と呼びます。 ITサービスマネージャの午前Ⅱを中心に,目標の指標の違いが繰り返し問われます。

復旧の目標を表す指標

指標何を決めるか例
RTO(目標復旧時間)止まってからどれだけの時間で戻すか中断したサービスを24時間以内に復旧させる
RPO(目標復旧時点)どの時点のデータまで戻すか(どれだけのデータを失ってよいか)業務データを,障害発生の24時間前以降の状態に戻す
RLO(目標復旧レベル)どの水準まで戻すか重要なサービスに限って復旧する
MTPD(最大許容停止時間)止まっていられる限界の時間これを超えると悪影響が許容できなくなる

RTO と RPO はどちらも「24時間」のように時間で表すので取り違えやすいところです。 RTO は障害の後(どれだけ早く戻すか),RPO は障害の前(どこまでさかのぼってデータを戻すか)を向いていると覚えます。 RPO を短くするには,バックアップの間隔を縮めるか,別の拠点へデータを同期して複製(同期レプリケーション)します。

これらの目標を決めるために,業務が止まったときの影響の大きさを業務ごとに調べるのが事業影響度分析(BIA,ビジネスインパクト分析)です。 RTO は MTPD より短く設定します。

代替の拠点(バックアップサイト)

ホットサイト本番と同じシステムを稼働させておき,すぐに切り替える。速いが費用が高い
ウォームサイト設備を備えた拠点に,本番とほぼ同じシステムを止めた状態で待機させておき,災害時に稼働させる
コールドサイト電源やネットワークなどの設備だけを用意しておき,災害時に機器を持ち込んで構築する。安いが時間がかかる

試験での問われ方

当サイトが収録している午前の問題のうち,BCP・RTO・RPO・事業継続などの語が出てくるのは34問です。 ITサービスマネージャの午前Ⅱが4割あまりで,午前Ⅰと ITストラテジストの午前Ⅱにも出ます。型ごとに数えると次のとおりです。

出題された過去問(34問)

リンク先の年度ページで,問題と解説を読めます。

午前Ⅰ(高度試験 共通)(7問)
ITサービスマネージャ 午前Ⅱ(15問)
ITストラテジスト 午前Ⅱ(6問)
システムアーキテクト 午前Ⅱ(4問)
情報処理安全確保支援士 午前Ⅱ(2問)
  • 令和3年度 秋期 問9JIS Q 27002:2014 には記載されていないが,JIS Q 27017:2016 には…
  • 令和3年度 秋期 問25クラウドサービスの導入検討プロセスに対するシステム監査において,クラウドサービス上に保存されてい…

関連する用語

稼働率(MTBF・MTTR) SLA(サービスレベル合意書)