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クラウドのサービスモデル(IaaS・PaaS・SaaS)

クラウドサービスは,提供者がどの層まで用意し,利用者がどの層から上を管理するかで,IaaS・PaaS・SaaS の3つに分けられます。 この区分は米国の NIST(国立標準技術研究所)の定義が元で,JIS X 9401(クラウドコンピューティングの概要及び用語)でも使われています。 試験では「この作業は利用者ができるか」という責任の分担を問う形が定番です。

比べて覚える

提供者が用意するもの利用者が管理するもの
IaaS
(Infrastructure)
ハードウェア,ネットワーク,仮想化の基盤仮想サーバのゲスト OS,ミドルウェア,アプリケーション
PaaS
(Platform)
上に加えて,OS・DBMS などの実行環境自分で作って配置したアプリケーション
SaaS
(Software)
上に加えて,アプリケーションそのものアプリケーションの利用者 ID や設定など,使う側の管理

下の層ほど提供者に任せる範囲が広く,上に行くほど利用者の自由度と責任が大きくなります。 見分けるときは,ゲスト OS に手を入れられるのは IaaS だけ,自分のアプリケーションを動かすのが PaaS, できあがったアプリケーションを使うだけなのが SaaS,と覚えます。

FaaS(サーバレス)

FaaS(Function as a Service)は,PaaS をさらに進めて,関数(プログラムの小さな単位)を置くだけで,イベントが起きたときに実行されるサービスです。 サーバの起動や台数の調整は提供者が行うので,サーバレスとも呼ばれます。 令和5年度春期のネットワークスペシャリストでは,「利用者は,プログラムの実行環境であるサーバの管理を意識する必要がなく,その実行環境を使用することができる。」が正解でした。

試験での問われ方

当サイトが収録している午前の問題のうち,IaaS・PaaS・SaaS・FaaS のどれかが出てくるのは14問です。 情報処理安全確保支援士の午前Ⅱが8問で最も多く,セキュリティ対策の責任の分担として問われています。型ごとに数えると次のとおりです。

クラウドを使うときのセキュリティの仕組みは,SASE(CASB を含む)や JIS Q 27017 のページも参照してください。

出題された過去問(14問)

リンク先の年度ページで,問題と解説を読めます。

午前Ⅰ(高度試験 共通)(3問)
情報処理安全確保支援士 午前Ⅱ(8問)
  • 令和6年度 春期 問7ISMAP-LIU クラウドサービス登録規則(令和 6 年 3 月 1 日最終改定)での ISM…
  • 令和4年度 秋期 問25被監査企業が SaaS をサービス利用契約して業務を実施している場合,被監査企業のシステム監査人…
  • 令和4年度 春期 問12JIS X 9401:2016(情報技術-クラウドコンピューティング-概要及び用語)の定義による…
  • 令和2年度 10月 問11JIS X 9401:2016(情報技術−クラウドコンピューティング−概要及び用語)の定義による…
  • 平成30年度 秋期 問10JIS X 9401:2016(情報技術−クラウドコンピューティング−概要及び用語)の定義による…
  • 平成29年度 春期 問8NIST の定義によるクラウドコンピューティングのサービスモデルにおいて,パブリッククラウドサー…
  • 平成25年度 秋期 問25被監査企業が SaaS をサービス利用契約して業務を実施している場合,被監査企業のシステム監査人…
  • 平成25年度 春期 問9NIST の定義によるクラウドコンピューティングのサービスモデルにおいて,パブリッククラウドサー…
ITサービスマネージャ 午前Ⅱ(2問)
  • 令和4年度 春期 問16クラウドサービスのセキュリティ評価制度である ISMAP に関する記述のうち,適切なものはどれか…
  • 平成26年度 秋期 問24NIST の定義によるクラウドコンピューティングのサービスモデルにおいて,パブリッククラウドサー…
ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ(1問)
  • 令和5年度 春期 問23クラウドサービスで提供される FaaS に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。

関連する用語

SLA(サービスレベル合意書) Kubernetes(コンテナオーケストレーション) SASE(セキュアアクセスサービスエッジ)